ベガの練習風景や曲にまつわる話など管理人の独断と偏見日誌、はじめました。

2022年5月26日

 来年のイベントに向けて、選曲が一気に進んでいるところです。とても楽しみな選曲になりつつあります。それらの曲の魅力を引き出すためにトレーニングに工夫が必要!クリアな言葉のための発声練習、リズム、カノンを取り入れたトレーニングを行いました。勿論、従来からあるような声を美しく自然に十分に響かせるための練習も工夫して、高い効果の得られる練習にチャレンジ。合唱の発声練習でよく見られるような普通の練習とは異なるメニューが、果たして受け入れられるのか心配でしたが杞憂に終わりました。メンバーみんな積極的にトライして楽しんでいてとてもありがたい。フレキシブルな所がベガのいいとこの一つ。堂々とした艶やかなオクターブの響き、よくブレンドした自然なハーモニーが実現できました。

 

曲の練習は宝塚に向けての練習でした。一パート一人の場面が多かったのですが、今日は特に調子が良くサクサク練習が進み、あっという間に宝塚の練習が終わりました。そのため来年の演奏会に向けての曲の譜読みまで進むことが出来ました!写真は来年のイベントと曲をどうするか話し合っている場面です。特徴的な楽譜の色。何の曲でしょう。この作曲家の曲は感性を試された楽しい歌がたくさん。空間と時間の中に音がある面白さを強く感じます。

2022年3月10日、3月17日

 3月6日までのまん延防止が解除となり、ようやく練習が再開となりました!今年初めてやっと練習に参加できるメンバーもいるほど。長い長い冬眠期間でした。練習再開の10日と17日は自主練習。自主練習と言ってもガチモード練習がベガの日常。半年ぶりの曲でも本気で笑いながらベガのサウンドを究めていく。。。

 

 10日はシューマンのIn Meeres Mittenと新実先生のSalve Regina Fを練習。ドイツ語はドイツ語の響きの良さがあってドイツ語っぽさが聞こえてくるのが好き。いつもいつも子音が力強くとがっている言語でなく「滑らかに」余裕をもって子音が聞こえてくるのが心地よく、In Meeres Mittenは特にそんなドイツ語が美しい曲。と胸を張って言えるように言葉の練習が多めでした。Salve Regina Fは和音中心。何も音が重なってる時だけが和音の出番じゃない!そんなことを発見できた練習。何度歌ってもコワイものが出て来そうな効果音になってしまう個所があるのですが、新実先生は「幸せな音」とおっしゃる。どいうこと??その秘密を紐解こうと和声解析してみんなと共有してみました。解析して一つの解釈を加えた結果、ジョーズが出て着そうな繰り返しは、マリア様を求め、喜びが溢れる5秒前のワクワクの高まりの繰り返しであることがわかったのです!そのように、音の先にあるイメージを追い求める練習をしました。

 

 17日は三善先生の「四つの秋の歌」から林の中を初見で歌ってみました。予告なしで抜き打ち初見!どこまで歌えるかなー。っとやってみたのですが、最後まで歌ってしまいました。秋の風景が見えてくるような音のぶつかりや和音の移り変わり。突然跳躍し交差して半音ぶつかるところも普通に響いている。ベガの響きがこの曲にとても合います。その後は先週に引き続きIn Meeres MittenとSalve Regina Fを練習。今週のテーマはテンポとリズム。こういう自主練習じゃないとなかなか踏み込めないところ。しかしきちんと整理出来たら楽譜が見えてくるし、その後の音色さえ変わって来る!面白いなぁと練習しながら思っていました。

 

そしてニュースが二つ。

一つ目はベガの団長が来年度の4月から新しい団長に変わり、引継ぎの報告が行われました。団の新しい出発です。

二つ目はそんな新しいベガのかどでを祝うかのように、宝塚国際室内合唱コンクール出場決定の通知が届きました!初めて宝塚に出場したのは4年前、現団長が団長を引き継いだ初期のころでした。当時はまだ小動物のようにステージの上ではプルプル星人だったのですが、それから様々な大きな舞台での経験を頂き、今は随分と図太く、いや失礼、たくましく(あまり訂正になってない)歌えるようになりました(笑)今度のベガホールでの演奏はどんな印象を持っていただけるのかな。それがすごく楽しみです。

 

写真1枚目:新団長(中央左)と現団長(中央右)

写真2枚目:2018年宝塚国際室内合唱コンクール本番前の舞台袖にて

 

2022年2月3日

 実に半年ぶりの更新!これまで何度か練習休止期間がありましたが、合唱講習会のモデル合唱団の練習のために、本日何度目かの練習再開となりました。今年2回目の練習。中の人は今日がベガでの歌い始めで2月にあけましておめでとうでした。まだ公民館などは使用できないため、いつもとは違う場所で練習。ベガ団内の裏番長によると、床の模様はなるとと椎茸だそうです(絶対違う!)天井もとてもきれいです。写真じゃわかりにくいですが扇子のデザインなのです!

 今日は、2月5日、6日に行われる広島県合唱講習会のための練習で、相澤直人先生の「ぜんぶ~卒業式バージョン~」を練習しました。このバージョンは混声なのですが、女声合唱団のベガは男性が2名いるため混声合唱もできます!中の人は以前、教育音楽のレコーディングで相澤先生の作品を含めてレコーディングを経験したのですが、その時の合唱団も女声合唱団(クロスロードアカデミーコア)なのに男性がいるので混声でのレコーディング。歴史は繰り返す。

 今日が歌い始めなので楽譜も今日やっと今日手に入れました。クラス合唱の楽譜を買うのは久しぶり!怪獣のバラード、時の旅人、遠い日の歌、名づけられた葉(飯沼信義作曲)、走る川、河口、大地讃頌など昔から載っているものや、虹、手紙、友、聞こえる、信じる、一つの朝などNコンの課題曲など懐かしい曲がたくさん載っています!

 久しぶりの練習で新曲だったのですが、ピアニストの占部先生とのアンサンブルが楽しくて心地よく歌えました。週末の講習会がとても楽しみです。

 

 

2021年8月21日

 久しぶりの日記。前回の日記は緊急事態船が解除され練習再開しましたが、また練習が続けられるかどうかあやしい状態です。しかし暗いニュースばかりではなく、明るいニュースも。

 

 先日8月8日に行われた広島県合唱コンクールに出場し、金賞を受賞しました!9月19日鳥取で行われる中国大会に出場します。とりぎん文化会館梨花ホールは全国大会でも使われる大きなホールです。ベガよりもう少し人数の多い団や、もっとたくさん何十人いる団で歌った経験はあるのですが、十数名のベガでどのような音色を響かせられるのかとても楽しみです。

 

 8月19日は久しぶりに平野先生をお迎えしてピアノを弾いていただきながらの練習となりました。県大会で頂いた講評を参考にイタリア語の猛特訓。そしてこれも久しぶりの三つの抒情。三善先生の美しいメロディーが歌えて幸せな練習時間でした。

 

 そして、8月21日--22日は軽井沢国際合唱フェスティバルが開かれ、ベガも一緒に2年ぶりのフェスティバルを盛り上げたいと思い、Singing Gameに参加しました。定期演奏会を行う予定の流川教会で先月撮影を行い、オンラインでの参加となりました。Singing Gameは人数無制限のコンテスト形式なのですが、なんと金賞を受賞することが出来ました。撮影会では、世界中の人に聞いてもらえるかも!?というワクワク感いっぱいで演奏することがただ楽しかっただけに、まさか金賞をいただけるなんて想像していませんでした。頂いたトロフィーと賞状が素敵すぎ!受け取る人の気持ちを思ってきっと選びに選んで作ったんだろうな、というのがよくわかり、とても嬉しいです。

2021年6月24日

 はい戻りました!この風景!緊急事態宣言が解除されてようやくまた歌える日が来ました。2回目の今回は1か月ちょっとの空白だったのですが、1回目よりもずいぶん長く感じました。

 久しぶりの練習を待ちわびてたのか、今日はメンバーが結構そろいました。しばらく休団されていたメンバーが戻ってこれたり、新しく一緒に歌ってくれる予定だった方がやっと歌いに来れたりととても賑やか。アルトは何とフルメンバー!

 肝心の曲の方は、久しぶりでどうかな?と心配だったのですが、待ちに待った練習で全然ブランク感じさせない。さすがベガ。ロッシーニは「ちょいとご洋行に」って感じの雰囲気を醸し出してるとか醸してないとか。もう水を得た魚、眠れる獅子、兎の登り坂、鬼に金棒、ベガに歌。

 練習後は駐車場での猫ちゃんたちのお出迎えもいつものよう。ではない!5~6匹に家族が増えていました!中央公民館にお越しの方はどうかお気をつけてくださいませ。

2021年5月2日

  ゴールデンウィーク!今回は日曜日の練習でした。昨年はどこにも行かない隔離されたゴールデンウィークでしたが、今年は練習をすることが出来ました。とはいえ、換気と消毒、マスクをして距離をとりながら練習。

 今回はピアニストの占部先生と初合わせ。La Fede(ロッシーニ)を練習しましたが初合わせとは思えない相性の良いアンサンブル。6/8をまるで舞踊のように歌わせてもらいました。ようやく曲が歌えるようになって来る段階ではひたすら一生懸命。外国語だと殊に、起承転結や喜怒哀楽などストーリーの転回で現れる様々なテンションのくびれが全部消えてしまって、「外国語」と「発声」をずっと追い求めるドラム缶のような常に同じ幅のテンションに。ちゃんと前に進んでいればきっとこの過程は必ず追加するはず。これから先がまた楽しみなところです。

 そのあとはSalve Regina(新実徳英)、そしてひさしぶりのコチャールのSave Reginaと高嶋みどりの白鳥を練習しました。さらにひさしぶりのFさん!練習にいらっしゃったとき歓声が上がりました。

 La Fedeの練習での演奏をFacebookにアップしました。FacebookとTwitterの方もよろしくお願いします。

https://fb.watch/5fMJgPR844/

https://twitter.com/chorusgroupvega?s=20

2021年4月22日

 今日は久しぶりに露営のともしびと白鳥を練習。変拍子と主旋律がどう絡んでいくかの塩梅。よく聞きあったり、ある時はあえて独自の道を進んだり。どちらの作品も「綾なす」って言葉がぴったり。そして新実先生のSalve Regina Fも練習しました。新しい曲を初めて聞いていただく。どうしたら様々な場面がこの作品との初めての出会いで伝わるのか。これまでの経験、習得、それとイメージを総動員して練習。そろそろいっぱいいっぱいで歌うのから抜け出せそうです!

2021年4月8日

 今日は新実徳英作曲Salve Regina F、ロッシーニ作曲三つの聖歌、三善晃作曲三つの抒情を練習。練習は9名参加なのにSalve Reginaは最大6声部。一人だけのパートもあってとても難しい曲ですが、写真のようにみんな明るくイェーイ!平野先生のオーケストラのようなピアノと興味深いお話の練習もいつもの風景になってきたのですが、先生との練習はしばらくお休み。アンサンブルと、どっぷりディープな音楽の話を楽しめることは贅沢なことです。

2021年2月25日

ドミソ+レ!

 今週も新実先生のSalve Regina Fを練習。おっ!と思ったのはこの曲の終わり。ドミソにレ(D dur)の和音が聞こえてきました。

 色んな曲で時々出てくるこのドミソ+レで個人的に印象深かったのは鈴木輝昭作曲の女声合唱とピアノのための組曲 「女に」。「女に」の第1集と第2集は一続きに作曲された2つの組曲。日本の合唱組曲の中では比較的長く曲数が多いこの作品。その長い第1集の一番最初と、第2集の一番最後の和音がこのドミソ+レで輪廻のようにつながってます。繋げる意図があるかどうかは知りませんが。もう1か所第2集の1曲目にもこのドミソ+レが出てきて、ほとんど同じフレーズとして両組曲内に合計3部分でこのドミソ+レが出てきます。「女に」のこのフレーズを聞いたとき、なんてことはない和音そうなのに何かの音の影響で、どこか神秘的で、温かい印象を強烈に感じ、この不思議な音は何なんだ?と思ったことを覚えています。無から現世、現世からあの世、また、現実から空想に移って全くの他人から離れられない絆が作られる時、など、なにか運命が動く時にこの和音があるのかな?と思っています。

 調は違いますがそんな和音が、Salve Reginaから聞こえてきたとき、特別な和音なんだということを感じました。私たちのいるところからマリアさまを慕う、そんなイメージが作りたいですね。

2021年2月14日、2月18日

 久しぶりの練習でした!昨年は、その年最後の練習と忘年会が直前に活動休止となり、「よいお年を」「あけおめことよろ」もいう暇なく今日までタイムスリップしてしまいました。そしてやっと練習再開!嬉しい!のはずですが、このどよ~んとした音が聞こえそうな雰囲気の写真。なんだか照明もいつもの半分くらいくすんで見えるような?まるで受験を待っている控室のように重たい。というのも、皆さん新実徳英先生の新曲Salve Reginaをお勉強中。第一印象はもうとってもクラスター。でも音の重なりに惹きつけられます。ただ練習が始まるまで不安いっぱいでしたが、みんなと声を合わせた途端、照明が10倍の明るさに感じるほど笑みが絶えない練習となりました。そしてクライマックスのO clemens, O pia, O dulcis virgo Maria.のなんと美しいこと(作品がです💦)。どんどん気持ちが高まっていく、ハッピーバースデーのよう聞こえるメロディーにうっとりします。プーランクのカルメル会修道女の対話にもSalve Reginaがありますが、(とっても悲しいストーリーですが)O clemens, O pia, O dulcis のところがやはり慈しみ深く美しい。言葉の重みがぎゅっと詰まっているんでしょうね。

2020年10月8日

 今日は何としても書いておかなければならない、使用前、使用後の私たちの姿を。だけど、余りにも恥部なのでさすがに練習音源は公開できまい。久しぶりに、余りにも久しぶりに白鳥の練習だった。おまけに中の人は仕事で声を使いまくり、のどは疲弊していた。そんな状態でとりあえずまず通した。いや、あれは通したといえるのだろうか。どんな曲だったかも思い出せないまま、とりあえず思い思いの白鳥を、決して正しくない音で、とりあえず歌った。誰一人歌いやめることなく。それは地獄の阿鼻叫喚のような曲となった。人数分だけ異なる調がある感じ。指揮者苦笑い。私たち照れ笑い(てへぺろ。

 そんなところから練習が始まったわけだが、最後にはとても美しいと言ってもらえるほどに成長。ダチョウから白鳥へ(ダチョウさんごめんなさいw)。いったいどのような手術を施したらそうなるのか。ご興味のある方はベガの練習へ見学にいらしてください。そして、来年の演奏会にいらっしゃってください。

 最後には、最初のあの状態でも歌うのをやめなかったことをほめられた?が、私としてはブチ切れて指揮をやめたりしなかった指揮者の寛容さに奇跡を感じているところである。

 

 ところで、白鳥の終盤18~19小節に、ソプラノのa~のヴォカリーズの後に、メゾが同じフレーズのヴォカリーズを追いかけるところがある。同じと言ってもソプラノはHなのに対し、メゾはBになっている。練習中、このメゾの和音がショパンの別れの曲の最後あたりの和音に聞こえた。調べてみたら確かに同じ和音構造のようで、(たぶん)どちらもⅡ7で第5音が増1度下がった和音。とても心に突き刺さるような印象的な和音でまさにdolceな響き。

写真は練習風景と、暗譜できてますアピールの図。

2020年9月24日、10月1日

  9月24日はピアニストの梶谷先生に来ていただいて、10月18日の合唱フェスティバルに演奏する「ほらね」と、To Liveの練習を行いました。

 「愛のとき|白鳥」は、最近霧明けを練習する事が多いでしたが、10月1日の練習は久しぶりに露営のともしびを練習しました。「昭和」な日本の合唱曲はやっぱり好きです(※この記事は個人の感想ですw)。でも、昭和な合唱のイメージでも本当は平成初期の作品だったりします。「愛のとき|白鳥」も平成初演の作品。平成は結構長くて、昭和寄りの初期と、委嘱ブームの後や、最近の若い作曲家の方が出て来たりなので、20世紀と21世紀で分けた方がすっきりするのかもと、個人的に思ったりします。

 それで、愛のとき|白鳥はいつの作品なのかなと調べてみたら、楽譜の情報によると

 

女声版

「愛のとき」愛のとき、いたいな、ひとの風

1990年7月

指揮/佐藤修

合唱/福島女子高校合唱部

 

「白鳥」小鳥が歌う

1990年9月

指揮/大竹寿子

合唱/福島女子高校合唱部

 

「マドリガル~恋のなりふり」「白鳥(全曲)」

1990年

指揮/大竹寿子

合唱/福島女子高校合唱部

 

再演データ

1992年3月1日

「愛のとき」「白鳥」全曲通しての初演

指揮/栗山文昭

合唱/青い鳥

 

混声版

1992年10月30日

小鳥が歌う 編曲委嘱初演

指揮/吉森章夫

合唱/徳島合唱団

 

1993年6月3日

露営のともしび、贈物、白鳥

指揮/清水敬一

合唱/松原混声合唱団

 

だそうです。高嶋みどり先生の作品の名演の一つに、会津女子高校の「待ち人ごっこ」があります。全日本合唱コンクール第45回高校部門Bグループ(金賞2位シード)の演奏で、ブレーン株式会社の珠玉のハーモニーvol.3にも取り上げられています。以前のハーモニーは最初のページでその時に話題となった合唱団の特集「クローズアップ」が掲載されていて、1993年冬のハーモニー83号に会津女子高校の特集がありました。その文章によると、指揮者の草野嘉津子先生は合唱経験はなく新卒から4年目のことだったそうです。しかし合唱経験がなかったとはいっても、高校時代は福島女子高校のオーケストラ部で、その時の合唱部の指揮は「愛のとき」を委嘱、初演した佐藤修先生だったそうです。草野先生は合唱部ではなかったけど、ずっとア・カペラ作品を取り組んでいた佐藤先生によるア・カペラの響きが耳に残っていて、合唱といえばア・カペラと思っていた、とおっしゃっています。だから、あんなにハーモニーが心地よく、しかも色が見えて来て春の空気の匂いや心の色が見えるようなアンサンブルが創れるんだろうなと思いました。久しぶりにその時の演奏を聞いてみると、「愛のとき|白鳥」と同じようなアルトの動きが待ち人ごっこにもあるように感じて興味深いです。

2020年9月2日、11日

 9月2日は平野先生をお招きしてロッシーニの三つの聖歌を練習。写真は平野先生による楽曲解説の様子です。そして9月11日は自主練習。10月18日に行われる広島県合唱フェスティバルで歌うTo Liveとほらね、そして「今年」の練習をしました。この三曲、今年の状況では、特に心に響きますね。

2020年8月27日

 今日は前半にTo Live、後半に霧明けのがっつり練習。こんなに離れて歌って、しかもdivてんこ盛りで一パート0人~2人(0人←)の人数なのに、怖がらずに自分の声を全体のハーモニーに委ねられる安心感。最近のベガは、一段とアンサンブルを楽しめるようになってきてるんじゃないかと思います♪

 霧明けの最も音が「絶望的に」重なったところ、これ、3パターンしかない減七の組合せの括りで考えたら、どういう仕組みか見えにくかった横の音の並びが、すごくスッキリして音が取りやすくなりました。某広島出身作曲家のオペラの経験がこんなところで役に立つとは!こうしてみると、やっぱり曲の仕組みを知るための引き出しを増やすってのは、演奏にとても役に立つことというのがわかります。

 霧明けは何度も何度も聞いてきた曲のはずだけど、実は歌ってみて初めて「この胸いっぱいにも」という言葉があることを知りました。ソプラノが歌う「この胸に」と、詩の一部がカットされたところが目立つので、胸いっぱいという言葉を意識しませんでした。精製されてしまう前のような、照れるくらいのこんな直接的な表現が込められてたなんて、と思うとそれこそ胸いっぱいになってしまいます。

2020年8月20日、23日

 20日は通常練習でTo Liveと霧明けを中心に、23日は三つの抒情のための特別練習を行いました。そうなんです!ベガでは現在、新型コロナウイルスに希望を奪われた世界中の人に癒しと希望を感じてほしいという祈りから松下耕先生が作曲してくださった To Liveを練習しています。10月18日に行われる広島県合唱フェスティバルでは、松下耕先生作曲のこのTo Liveと、「ほらね、」を歌います。

 作品のアナリーゼを聞きながらの練習もだいぶ日常化してきて、作品に込められたメッセージをわかって、確かさをもって表現している実感も増えてきているのではないかな、というところです。中の人は個人的に作品の仕組みを知りたいと思っているので、こういった話が聞けることが楽しくてありがたいと思っています。

 To Liveの練習録音を少しだけ公開します。 

2020年8月6日

 実は7月23日、30日、8月2日にも練習がありましたが、いろんな理由により日誌更新ならず。えー、サボっておりました。会場に来られない方も参加できるようにライブ配信していることにも慣れてきました。慣れ過ぎて、前半はライブ配信スタート押し忘れて配信されないという事件が。。。

 本日は、霧明けの練習。8月6日と言えば75年前広島に原子爆弾が投下された日。そして15日に終戦を迎えます。霧明けは、戦争が終わった時のことを歌っているとも解釈できるのではないでしょうか。一パート一人の状況にも慣れ、女史の作品によくある天才的な転調や和音の移り変わりの美しさにうっとりして音程を失い歌うのも忘れてしまうほど(笑)でも、それが完成された時の音はあんなに素晴らしいのだから仕方がない。それもだんだん歌うのが快感になりつつあります。とにかく霧明けは大好きな曲だ!

 そしてもうひとつ、三つの抒情の北の海も、相当なアレな曲。もちろん素晴らしいということですよっ。ここ最近の練習で歌えるようになりつつあります。が、この作品のアナリーゼを変態的に語り合うお二人について。私はひそかにその対話のファンです。作品の事がもっとわかっていくので、もっと語り合ってほしいです。来週はお盆ということで練習が無い。次の練習が待ち遠しい。

2020年7月16日

 ソプラノ2名、メゾ3名、アルト3名、リモート参加数名での練習。今週も、ピアニスト兼マニアック解説者?として平野先生にもお越しいただいての練習でした。今日はいよいよ三つの抒情「北の海」の練習が本格的スタートしました。1曲目、3曲目と曲調も詩人も異なり、ムズカシソーなこの曲が歌えるようになる日が来るのだろうか、と不安…💦のはずだったのですが、先生方のアナリーゼが興味深くて、あれよあれよという間に歌えるように?!作品のからくりが一つでもわかると、楽しく楽に自信もって歌えるようになりますね。そもそも話が面白い!もうずっと話していてほしい位です(笑)

練習中の演奏をほんの少しですが共有します!リモート参加のメンバーもこの動画を見ながら参加しています。

https://www.facebook.com/watch/?v=622376295064292

(↑リンクをコピペして移動してください)

 さて、今練習している曲のお披露目となる定期演奏会は来年の10月ころになりそうです。日程が決まり次第お知らせいたします。ぜひ演奏会にお越しください。なんならご一緒に歌ってくださる方募集中。

 

2020年7月9日

 スペース確保、換気、マスク着用、アルコール消毒、検温、体調管理など感染予防の対応をとりつつ、今日は7名での練習となりました。

 先週7月2日の練習に続き、平野先生に来ていただいてロッシーニの3 cori religiosiを3曲とも練習しました。会場に来れないメンバーもライブ配信を使って参加しました!便利ぃ~。平野先生の手にかかればアップライトピアノが華やかに響き(「華やか」は聖歌に適切?まぁロッシーニだからなんとなくいいよね)体が震えます。

 その後は、三つの抒情の北の海も練習しました。さすが作曲の先生、三善先生のこの作品のアナリーゼが面白い。面白すぎて理解が追いつかない(←わかってない)。c mollが土台だとか最初の所で使ってない音がどうだとか、ちゃんと理解できてないので間違って理解してしまっているかもしれませんが、いきなり狂ったような和声の話が怒涛のように流れるマシンガントーク。ご本人曰く、さすがHENTAIさん。配信の向こう側にいる同じくHENTAIさんも共鳴していました。先週は減7の説明を先生お得意の●曜サスペンスのCMの時の音楽で説明。個人的には興味があるので、ずっとこういう話を聞いていたいところです。(私はHENTAIではありません。)

 スペースを取って離れて歌っているので、ちゃんとアンサンブルできているのか歌っている本人たちはよくわからないのですが、動画を見てみたら7名にしては意外にいい感じ?でしっかりとベガらしい音になっていたので、3 cori religiosiの1曲目La Fedeを共有します。

 


72020年6月25日

 実に3か月ぶりの更新。世界中が「例」の仕業のために、集って何かをすることができない日が続きましたが、私たちは今日ようやく練習を再開することとなりました。本当は、先々週団員で集まりこれからの予定を話し合った後の先週が練習の再開となる予定だったのですが、今度は豪雨により練習中止。。。そしてようやくみんなと声を合わせることが出来ました。

(まだ「霧明け」とは言えない状況かもしれませんが。「梅雨明け」ではない。漢字にしてみると全然違ううじゃん!間違いようがない(笑)以上内輪ネタ。)

 

この3か月の間、Zoomや多重録音などを利用した遠隔地の人と音楽活動が一つの手段としてかなり広がり、ベガでも何度か利用してきました。でもやっぱり、集まって歌うことの喜びは格別ですね。体の響きのとらえ方が大きく異なります。そういった意味で遠隔会議システムと対面式は代替可能ではない別々の手段。電子ピアノには、本物のピアノのようにある弦の響きが他の弦を振るわせて、より複雑な響きを生み出すことができないような感じ。そうはいっても、この遠隔会議のシステムによって大きな恩恵を受けたことも事実。今回の練習では練習をライブ配信し、練習会場に来れないメンバーも練習に参加することができました!これは大きな可能性の広がりを感じさせます!

 

練習ではロッシーニのLa Fade ホルストのAve Mariaを歌いました。ホルストは4声のダブルコーラスでほぼ人パート一人。それでも臆することなく楽しんで歌える度胸がついたのもZoomや多重録音の経験のおかげかも?

 

(写真は左から6/11話し合い後のお試し歌い合い、6/25の練習のストレッチ、ホルストのAve Maria練習。)

 

2020年3月19日

 2回練習がお休みになり3週間ぶりの練習となりました!ベガだけではなく、いろんな団体様の練習が休みになり、みんなずっと歌いたくてうずうずしていたと思います。(私は昨日と先週の土曜日に歌い始めて一足先に楽しませてもらいました。)久しぶりすぎてなかなか感覚がつかめずしばらくはリハビリ状態。。。しかし、今日は嬉しいこと盛りだくさんで笑いの絶えない練習でした。(笑ってるのはいつもの事ですねっっ。)

 本日の練習に、三つの抒情を弾いてくださる平野満先生がいらっしゃいました!やっぱりピアノがあるとエレガントが桁違いにアップアップ⤴うう歌いあ  歌いながら恍惚の表情をしている団員の写真をお届けできないことを残念に思います(笑)

 今回は、「愛のとき|白鳥」の作品にも取り掛かりました。新しい曲を歌えることに喜びをかみしめて、初めての曲に四苦八苦でくちびるをかみしめて。。。美しいメロディーと和音の予感に皆さん声が出なくなりました(単にまだ歌えてないとも言う)。平野先生はピアノの素晴らしさはもちろんの事、マシンガントークにも定評があり、「白鳥」の詩人アポリネールとマリー・ローランサンの関係と、詩の背景についてもお話ししてくださいました。

 そして、前回見学に来てくださった方が再び見学にいらっしゃいました!それに加え、もう一人見学者をお迎えいたしました!そしてなんと!お二人とも入団してくださることになりました!!!ますます楽しい団になりそうです。

 ベガではまだまだご一緒に歌ってくださる方を募集しています。ここまで読んだそこのあなた。今あなたの後ろにベガの勧誘員が😱なんてことはございませんので、一度練習に見学にいらしてください。お待ちしております。

 

2020年2月20日、27日

 「愛のとき|白鳥」の中から演奏する曲が決まりました!霧明け、露営のともしび、白鳥を演奏する予定で、さっそく取り掛かっています。そして2月20日の練習には見学の方がいらっしゃいました!👏ご一緒に歌っていただき、とても楽しい時間を過ごさせて頂きました。見学者の方も喜んでいただいたみたいで、団員共々嬉しく思っています。

 さて、新型コロナウイルス対策のため、各方面で活動に影響が出ている模様です。ベガでも、3月5日、12日の練習はお休みになりました。演奏会に向けて曲も決まりつつあるので、また集まって歌うのが楽しみです。

 ところで、露営のともしびの楽譜の上部に"レ"みたいな記号があるのが話題になりました。拍をどのように分けるのかの記号と思われますが、以前にもどこかで見た気がします。思い当たる楽譜当たってみたところ、高嶋みどり作曲の「落下傘」と、水野修孝作曲の「風よ」に似たような記号を見つけました。んー、でももっと他の所でも見た気がする。

2020年2月6日

 新しい年が始まった!とのほほんとしてたら、気が付けばもう2月。定期演奏会まであと半年。。。「三つの抒情」の音取りにあたふたしている場合じゃないっっ、と焦っても仕方ないので今日も練習練習。「或る風に寄せて」を歌ってみたところ、あれ?意外にちっとは歌えたかも?先週の練習の成果が出たのかもしれないです。しかし「ふるさとの夜に寄す」はまだまだでした💦こんなに素敵な詩と曲。まだ友達になってもらえないようです。ハヤクオトモダチニナリタイ...

 そしてそれだけじゃなかった、「愛のとき|白鳥」も取り組んでいかなければ。管理人はとっても好きな組曲なのですが、初めてこの曲を知って歌う人には、トリッキーなリズムや和音に慣れていく必要があるよなー(と他人事のように)。こちらも心をギュッとつかまれる素敵な組曲なので早く歌えるようになりたいところです。

2020年1月30日

 今日は「三つの抒情」の1曲目、「或る風に寄せて」を集中的に練習。とても繊細な和音の移り変わりにうっとりする曲。でも一人では一つずつの音符しか歌えないので、自分の歌うメロディーだけではその緻密な移ろいをイメージするのはむずかしい。だから、今日はできるだけ和音に耳を澄ます練習。心なしか自分たちがどんな音を歌っているのかが見えてきて、みんなの歌う声が大きくなった気がします。ベガの奏でる三つの抒情がどんなトーンになるのか、今からとっても楽しみです。

2020年1月19日

 第14回ヴォーカルアンサンブルコンテスト in ひろしまに参加してきました。午前中の出演なので、朝から元気に体操スタート!コンミスのH先生はご子息を抱えられて練習開始でした。ねんね根来(紀の国のこどもうた1)と(Jesús Egiguren)作曲のAve Mariaという重ための曲を歌いまくるも、泣き声一つあげず「なんだこの集団?」と不思議そうにご覧あそばれておられました。(すごいっっ💦)「ねんね根来の」は、根来寺が秀吉に焼き討ちされたときに助けを願った唄だとか、家康に見捨てられた根来の行人たちの恨み節だとか言われてるようです。「哀歌やゴリゴリの宗教曲がワシの子守唄じゃけ。」という感じに、歌い終わった後に響く御子の寝息が物語ってました。

 過去何度か参加させていただいたアンコン、いつも本番にビビりまくって肝心の本番はヘロヘロの声になっていました。しかしいろんなイベントに積極的に参加して度胸がついたのか、今回は皆、いつも通り歌うことができました。本番前もみんないい笑顔。耳や体を使ってゆるぎなく音を紡ぎ続けられる歌唱のテクニックと、「こういう音で表現したい」とイメージができる感性。そのどちらもバランスよくあることが大切なのでしょうか。どこまで実現できるかな。これからのベガの活動はもっと楽しくなりそうです。

2019年12月26日

 忘年会de食べ飲み放題報告みたいになっていますが、ちゃんとレコーディングしました報告です。

 流川教会の響きに助けられ、緊張しつつも、やっぱり気持ちよかったねと会場を後にして忘年会へ。

 150分ノンストップで皆さん好きなものを喰い、飲み、今年一番の笑顔。いつもの歌声のように凄まじい美しいハ~モニぃのような女子会。みんなschöneなMädchenですよ(白目

2019年12月19日

 鍋やオーブンのある場所で集合写真。家族に大評判のおかずから、世界のおもてなし料理までおまかせ☆*゚・゚☆.*。・゚*☆彡お料理教室☆ベガ、ではありません。レコーディング前の最終猛練習です。

 今日は合唱団ぽっきりさんが来年2020年2月23日の合唱団ぽっきりコンサートⅫの宣伝にいらっしゃいました!管理人もチケットを買いました。管理人は以前ぽっきりさんに所属して歌ってたこともあり、観客として聞けるのがとても楽しみです!

 来週はとっても響きの良い流川教会でレコーディングするということで、笑顔だったり、テンションが上がったり、真剣になったり、気合が入れて肝が据わったり(笑)ベガの個性的な面々のキャラが際立った一枚となっております。

2019年12月12日

 三つの抒情の2曲目、北の海を歌ってみることに。エレガントな他の2曲と違い、リズミカルなこの曲。早く慣れてた方がいいと思い取り上げてみました。こういう系統が好きなメンバーも多いけど、動悸・息切れが。。。(笑)そういえば何年か前の「秘密の花」の道化服を着た死のときと似てるかもしれないデス。以前、某有名指揮者S先生から、「地球へのバラード」の地球へのピクニックの詩の裏解釈?を聞いたことがありますが、この北の海の詩もそういう解釈があるとおっしゃっていました。ぜひとも聞いてみたいものです。ご存知の方は是非教えてください!そしてついでに一緒に歌っちゃいましょう!

2019年12月5日

 録音会まであとわずか。録音する曲のねんね根来とAve Maria(Jesús Egiguren)を集中して練習しました。

 今日は「どう聞こえてる?」がテーマ。この曲がどう聞こえるか、どうやったらこの曲のかたちが聞く人に見えてくるか。言葉だったり、フレーズだったり、歌いながら様々な要素があることに気づいていきました。お互いに聞きあって、歌声がどんどん変わっていき、とても心地よく聞こえてくることに驚きでした!

 それにしても、練習担当しながら自分も歌うというのはとてもムズカシイ。歌うだけのときとは違うリズムというかタイミングが流れているような感じです。指揮の師匠のことば「指揮者は聞く係」に則り、今日は聞く方に専念しました💦そろそろ歌う方ももっと整えていかないとと個人的に焦ってきています。

2019年11月28日

 前半に三つの抒情、後半はねんね根来とAve Maria(Jesús Egiguren)を練習。いつもよりメンバーも多く集まり、充実した響きになりました。

 この土日は京都で全日本合唱コンクール全国大会が開催され、多くのメンバーが聞きに行ったようです。管理人はホテルは予約してたもののチケットが速攻で売り切れてしまいお留守番。。。その代わりにパンフレットを頂きました!ありがとうございます。三つの抒情の美しいメロディーや和音を再現するのに頭の糖分を消耗したあと、コンクールの素晴らしい演奏についてワイワイ盛り上がりました。

2019年11月21日(前半)

 来年7月の定期演奏会で歌う曲が一部公開となりました!三善晃作曲の三つの抒情と、高嶋みどり作曲の愛のとき|白鳥から抜粋です。愛のとき|白鳥はどの曲を抜粋するかは未定ですが決まり次第お知らせします。

 この二つの組曲、管理人がずっと歌いたかった曲。邦人作曲家による20世紀の女声合唱の名曲。まさか歌えることになるとは。しかもベガで。どうしちゃった?あまりの興奮で熱くなってしまいます。

 

2019年11月21日(長い後半)

 20世紀に作曲された高嶋先生のアカペラ女声合唱作品といったら「愛のとき|白鳥」、「待ち人ごっこ」、「あなたが歌えと命じる時に」などなど。リズミカルだったり、キュンとするメロディーだったり、感情があふれたり、どれもついつい口ずさみたくなる魅力的な作品。中でも愛のとき|白鳥は歌われる機会が多く、露営のともしびと白鳥はそれぞれ2010年、2001年に全日本合唱コンクールの課題曲にも選ばれています。

 愛のときは、管理人個人的に(旧)宮崎女子高等学校合唱団の演奏がとても印象に残っています。力強く伸びやかな響きがとてもよく合う。

 愛のときは「愛のとき」、「いたいな」、「ひとの風」、「霧明け」から成ります。2曲目の「いたいな」は、コミカルなわらべ歌のような軽快なメロディーで始まります。「ヤツデのはっぱむしった おれのゆびさきわるいやつ」「トカゲのしっぽちぎった おれのかかとわるいやつ」なんだか変な詩で面白そう。でも詩の最後の連までくると…。「いたいな」とはそういうことか。そう、これは「愛のとき」だった!

 「霧明け」は「絶望」という強烈な言葉から始まります。濃霧の中でたじろいでたりもだえたり。しかし失意の霧はやがて明けていく。宮崎女子の演奏は、そのシーンの「ああ」が大砲というか船の汽笛のような太い豊かな響きで、雲一つない青空のように心にぽっかり穴が開く。「わたしたち」とか「友よ」とか、意味深にも思えますが、結局、何かが解決して霧が明けたのか、それとも吹っ切れて新しく出発しての霧明けたのか、どっちなのでしょう。そう、これは「愛のとき」(二度目)。

 白鳥は「露営のともしび」、「贈物」、「白鳥」、「小鳥が歌う」から成ります。「露営のともしび」は出版譜に掲載された作曲者の言葉によると、兵隊に駆り出された青年が一人物思いに耽ける夜半ということらしいです。ともしびがゆらゆらとして、時が一刻一刻流れていく静けさのイメージ。「贈物」は青年の恋の熱烈な告白。「小鳥が歌う」は女声合唱団青い鳥の演奏が印象的でした。軽やかなリズムで情熱的な旋律。気持ちが高まって行く様子が「あなたが歌えと命じるときに」と通ずるものがあります。

 「あなたが歌えと命じるときに」と言えば、クロスロード・レディース・アンサンブルや熊本第一高等学校の演奏が印象に残っています。特に熊本第一高等学校の明るい声はとてもこの曲に合っていて曲の良さが引き立っている気がしました。コーラスグループベガには熊本第一出身の方も在籍していて、なんと高校の時に「三つの抒情」を全国大会で歌ったそうです!

 「三つの抒情」といえば嚶鳴女声合唱団、(旧)安積女子高等学校、豊島岡女子学園高等学校など印象に残る演奏があります。3曲目「ふるさとの夜に寄す」は立原道造の詩で、かつてあった立原道造記念館の入り口にあった詩碑にはこの詩が掘られていました。管理人もよくここの前を通って見ていました。三つの抒情の楽譜は現在1100円で、今の邦人作曲家出版譜の中ではかなり安い方です。しかし、団員が持っている楽譜を見るとなんと450円!驚きです。

 

 あまりに嬉しい選曲でつい熱く自己満足になりすぎてしまいました。来年も素晴らしい演奏会になりそうです。ぜひお越しください!そして、むしろできれば一緒に歌いましょう!

2019年11月7日

 本日の練習に、広島FM様がいらっしゃって取材を受けました。11月12日16時10分より放送の「まだかな みんなの合唱祭 - DAYS!」という番組に出演させていただきます!

 今日は歌う側にまわれてたのですが、Jesús EgigurenのAve Mariaをちゃんと練習で歌ったのは初めてかもしれません。だけどとても心地よく自然に歌える素敵な曲。スラーに込められた表現を練習していきました。

 そして来年歌う曲が練習中に発表されました!「おお!この路線復活嬉しい!」という選曲。いずれも以前から歌いたかった名曲。皆様に発表できる日を楽しみにしています。

 

2019年10月31日

 世間はハロウィンパーティーで大盛り上がりの中、私たちはひっそりと練習。。。ひっそりという割には写真で遊んだりもしています(写真は10月17日の練習にて)。今回は10名の参加。指揮者がお休みのため、管理人の私が練習を担当いたしました。

 Ave Mariaは複雑に絡む4声のうねりが面白い。今回の練習では1パート1パート加わっていくフレーズのスタートと、「色」が変わる瞬間を効果的に見せるフレーズの終わり方が肝でした。そして3連符がどう絡んだらよりうねるのか。これは、全然タイプの異なる「ねんね根来の」にも応用できそう。

 「ねんね根来の」は、歌い始める前に落ち着いて呼吸をすることで、響きが自然になり安定しました。呼吸が上手く準備できることで、歌いはじめだけじゃなく、ずっとその先も自然になる。それまで念?粘?ドイツ語??となかなかうまくいかなくてスルーしてた"nen"も、勝手にとても自然になって驚き!いつでもそうですが、歌は、歌う前の良い呼吸で決まっちゃいますね。